今回は、会計ソフトと連携できるクラウド型のPOSレジを5社紹介します。次のような方向けに書きました。
- 売り上げ情報を定期的に会計ソフト・Excelに手入力している
- 売り上げ情報の入力・管理に不便さを感じている
- 事務的な仕事を減らして、お店の核となる仕事に専念したい
こういった悩みは、実は、会計ソフトと連携したPOSレジを使うことによって、簡単に解決できることがあります。小規模な店舗から複数店舗を持つチェーン店まで、利用できるクラウド型POSレジをまとめました。
会計ソフトとPOSレジを連携するとは?
そもそも会計ソフトとPOSレジを連携することで、一体何ができるようになるのでしょうか?
答えは、POSレジで上がった売り上げが、会計ソフトに自動的に入力されるようになります。至ってシンプルですが、自動入力以外のメリットもあります。たとえば、
- お店の売り上げを分析しやすくなる
- 決算書が自動で作成できるようになる
- 入力し間違いが減る
- 従業員の負担、教育コストを減らすことができる
など。様々な会計ソフトが出回る現代では、ただ単に会計業務を効率化するだけでなく、お店の経営を分析するなどの機能が付いているソフトも選べます。
それでは、実際に会計ソフトと連携することのできるクラウド型POSレジを5つ見ていきます。
会計ソフトと連携できるクラウド型POSレジ5選
本記事でご紹介する会計ソフトは、次の5つです。
会計ソフトと連携できるPOSレジ①:スマレジ
スマレジは、多機能で拡張性に優れたPOSレジです。iPad1台のシンプルな構成から、セルフレジや自動釣銭機などを含む大規模な構成まで対応しており、クラウド型POSレジの中では、最高レベルの柔軟性があります。
また、スマレジは、POSレジの教科書なるホワイトペーパーを配布しており、積極的にPOSレジの導入支援・普及に取り組んでいる企業です。
スマレジは、次の会計ソフトと連携することができます。なお、無料プランでは連携できず、月額5500円〜の有料プランを利用する必要があります。
今回紹介するPOSレジの中では、対応会計ソフト数が一番多くなっています。
会計ソフトと連携できるPOSレジ②:エアレジ
エアレジは、株式会社リクルートが提供する無料のPOSレジシステムです。リクルートの展開するAirペイやAirシフトなどの姉妹サービスとの親和性が高くなっています。
最低iPad1台で使うことができ、バーコードリーダーやレシートプリンタとも接続できる比較的シンプルで導入がしやすいPOSレジといえます。
エアレジと連携できる会計ソフトは、次の4つです。
昔は対応ソフトが少なかったのですが、今では主要なソフトの多くと連携できます。スマレジと異なり、無料で連携できるのが魅力と言えるでしょう。
会計ソフトと連携できるPOSレジ③:ポスタス
POS+(ポスタス) は、レジだけでなく、お店全体の業務をデジタル化できるPOSレジです。業種別にプランが提示されており、必要な料金や機器などがわかりやすくなっています。
特に飲食店向けの機能が充実しています。タブレットでのセルフオーダーや厨房への注文表示システム、セルフレジなどが導入できるので、業務を自動化したい店舗におすすめです。
ポスタスは、次の会計ソフトと連携することができます。
ポスタスは、月額14000円〜で利用できます。全プランに365日電話サポートが付いており、安心です。
会計ソフトと連携できるPOSレジ④:STORESレジ
STORES レジ は、ネットショップと連動した在庫管理、売り上げ管理ができるPOSレジです。iPad1台で使うだけでなく、バーコードリーダーやレシートプリンタに加え、キャッシュドロアーと連動できます。
基本的にはネットショップと連動するという点以外は、エアレジによく似ているサービスです。無料プランの他に、品質表示などに対応した月額4950円の有料プランがあります。
STORESレジでは、直接会計ソフトと連携できるのは現金決済のみで、しかもfreee会計のみです。しかし、キャッシュレス決済サービスのSTORES決済も同時に利用することで、STORES決済と会計ソフトを連携させられます。
そのSTORES決済と連携できる会計ソフトは次の2つです。
会計ソフトと連携できるPOSレジ⑤:Squareレジ
Square POSレジも、ネットショップと連動した在庫管理・売り上げ管理ができるPOSレジです。前提として、Square決済との同時利用が想定されています。
勤怠管理などレジ以外の機能もある一方、シンプルが売りになっており、拡張性は高くありません。ただ、機器のデザイン性が抜群に良いので、美容室など見た目にこだわりたい場合に最適です。
Squareと連携できる会計ソフトは、次の2つです。
会計ソフトと連携したいとき、POSレジはどう選ぶ?
以上、会計ソフトと連携できるPOSレジを5社紹介しました。もうお気づきでしょうが、スマレジ以外は、Money Forwardクラウドとfreee会計の2つとしか連携できません。
それを踏まえた上で、会計業務の効率化、業務の負担軽減をするためには、どうPOSレジを選んだら良いのでしょうか?
会計ソフトとの対応
既に会計ソフトを導入している場合は、その会計ソフトと連携できるPOSレジの中から、POSレジを選ぶことになります。
もし導入したいPOSレジが、使っている会計ソフトに対応していない場合は、会計ソフトを移行することでも対応できます。しかし、追加で移行の手間がかかる恐れがあるので注意が必要です。
会計ソフトを移行するときは、移行先の会計ソフトに移行サービスを確認すると良いでしょう。たとえば、Money Forwardだと、freee会計や弥生会計など様々なソフトからデータを移せるサービスがあります。
会計ソフトを未導入の場合は、POSレジを決めた上で会計ソフトを選ぶのが一番です。使う時間が長いPOSレジにこだわった方が、合理的です。
機能・拡張性
POSレジの機能・拡張性も重要です。今回の場合、スマレジとポスタスは高機能・高拡張性ですが、それ以外のエアレジ・STORES決済・Squareレジは、拡張性が限定的です。
販売する商品・メニューの数が多い場合は、POSレジの機能・拡張性にも注意が必要です。幸いスマレジとポスタスは、いずれもショールームがあるので、足を運んで実際に確かめてみるのも良いでしょう。
美容室やカフェなどで商品数が少なく、小規模なお店の場合は、どれを選んでも機能面では問題ありません。機器の見た目・大きさを中心に考えるのも一つです。
まとめ:会計ソフトと連携できるPOSレジ
今回紹介したPOSレジについてまとめます。
スマレジとポスタスは、ショールームがあります。単にPOSレジを導入するのではなく、規模の大きいデジタル化をする際は、一度足を運ぶのがおすすめです。
また、スマレジでは、POSレジの教科書が配布されています。スマレジを導入する予定がなくても、参考になる部分がありますので、一度目を通してみてください。