「レジアプリを導入したいが、現金の会計もレジアプリで行えるのか確認したい。」「現金会計に対応したレジアプリを探している。」
レジアプリの導入では、キャッシュレス決済も同時に導入することが多く、どうしてもレジアプリはキャッシュレス決済とセットだと思われがちです。
しかし、実際のレジアプリは現金会計にも完全に対応しています。本記事では、これからレジアプリを導入したい方へ向けて、
の３点を詳しく解説します。現金会計にレジアプリを導入したいお店の方に必要な情報をまるっとお伝えします。
レジアプリでも現金会計は可能
基本的にどんなレジアプリであっても、現金会計に対応しています。
レジアプリではキャッシュレス決済が前提、というのは大きな誤解で、レジアプリでは旧式のレジと全く同じように現金での会計をすることが可能です。
キャッシュレス決済の導入を売りにしているレジアプリが多いですが、そのようなレジアプリも現金会計に対応しています。
レジアプリでの現金会計は旧式のレジと同じ
レジアプリでの現金会計は、キャッシュドロアー（現金保管庫）の上に本体が載っている旧式のレジと何ら変わりはありません。
大半のレジアプリは、キャッシュドロアーやレシートプリンタの接続に対応しており、旧式のレジと同じく、
- 商品を選択or金額を入力
- お客さんの出した金額を入力
- お釣りが表示、キャッシュドロアーが自動で開く
- レシートが印刷される
という手順で現金での会計を行うことができます。もちろんバーコードリーダーを用いて商品をスキャンすることも可能です。
自動釣銭機に接続できるレジアプリもある
レジアプリの中には、受け取る現金を数えたり、お釣りを出したりする作業を自動で行える「自動釣銭機」と接続できるレジアプリもあります。
たとえば、クラウド型POSレジ大手のスマレジ
のレジアプリでは、自動釣銭機と連携して、現金会計が簡単になるのはもちろん、レジ締め業務を一瞬で終わらせる機能などが搭載されています。
自動釣銭機の導入は数十万円以上かかるため、お店の規模によっては導入が難しいケースもあります。しかし、レジアプリではそうした現金会計そのものの効率化もできるのです。
現金会計でレジアプリを使うメリット
現金会計の場面でもレジアプリを活用すれば、次のようなメリットを得られます。
売上が分析しやすくなる
レジアプリを導入すると、格段に売上の分析がしやすくなります。
なぜなら、レジアプリの多くはクラウド型POSレジと呼ばれるものになっており、いつ、どの商品が何個売れたかという情報を長期に渡って記録できます。
しかも、記録するだけではなく「土曜日の午後に売れやすい商品は〇〇」というような分析機能まで付いています。パソコンの知識がなくても簡単に売上データを分析することができます。経営をよくする上で、レジアプリがもたらす分析のしやすさは非常に魅力的です。
レジの操作がしやすくなる
レジアプリは、iPadなどの大画面のタブレット端末で使うものが主流です。
大きな画面上で金額を入力したり、商品を選ぶことができるため、旧式のレジで小さな文字の小さなボタンを叩くよりも操作が断然しやすいです。
もちろん慣れが求められますが、一度慣れてしまえば、レジアプリのほうが見やすく、操作がしやすいでしょう。返金処理等もレジアプリで一元管理できるので安心です。
将来的にキャッシュレス決済に対応しやすい
冒頭で述べたとおり、レジアプリはキャッシュレス決済と同時に導入されることも多いです。
つまり、現金会計のみのままレジアプリを導入したとしても、レジアプリが導入されていれば、将来的にキャッシュレス決済に対応することがかんたんです。
多くのレジアプリには、キャッシュレス決済の連携機能が搭載されています。レジアプリの提携決済業者と契約するだけで、クレジットカードや交通系IC・PayPayなどのキャッシュレス決済を一括で入れられます。
現金会計におすすめのレジアプリ
ほぼ全てのレジアプリが現金会計に対応しているとはいえ、現金会計をレジアプリで行うなら、やはり現金会計がしやすいレジアプリを選びたいもの。
ここでは、現金会計に向いているといえるレジアプリ（クラウド型POSレジ）を３つ紹介します。以下の２点を重視して選びました。
現金対応レジアプリ①：スマレジ
スマレジは機能が豊富で拡張性に優れたレジアプリです。タブレットで使えるタイプのレジアプリとしては、歴史が長く、人気が高いです。
最低限のレジ機能は無料から使うことができ、必要に応じて有料プラン（月額5500円〜）を選べます。有料プランでは、自動釣銭機の接続や商品管理などの機能が利用可能です。
| 周辺機器 | キャッシュドロアー・レシートプリンタ・バーコードリーダー・自動釣銭機など多数 |
| 利用料金 | 無料・有料（月額5500円〜） |
| 導入費用（例） | iPad＋キャッシュドロア＋レシートプリンタを新規購入で10万8100円 |
| 対応端末 | iPad・iPhone・iPod Touch |
スマレジの評判は良い点・イマイチな点はこちらの記事をご覧ください。
現金対応レジアプリ②：エアレジ
エアレジは、リクルートが提供する無料のレジアプリです。スマレジほどの拡張性はないものの、レジに必要な機能を完全無料で利用できます。
複雑な機能がないからこそシンプルでわかりやすく、導入も手軽です。分析機能もある他、サポートも無料なので、経費を抑えたいお店、小規模のお店に最適です。
現金会計に対応したまま、旧式レジの入れ替えに最適なレジアプリです。
| 周辺機器 | キャッシュドロアー・レシートプリンタ・バーコードリーダー |
| 利用料金 | 無料 |
| 導入費用（例） | iPad＋キャッシュドロア＋レシートプリンタを新規購入で9万9800円 |
| 対応端末 | iPad・iPhone |
現金対応レジアプリ③：STORESレジ
STORES レジ 
は、ネットショップのSTORESレジが提供するレジアプリです。ネットショップと連携できるという特徴がありますが、それ以外はエアレジとよく似ています。
ただし、無料プランと有料プラン（月額2178円）の２つがあります。エアレジ同様にシンプルでわかりやすく、ネットへの販路拡大を検討しているお店におすすめです。
STORESレジをとりあえず導入しておくだけでも、将来的なネットショップの立ち上げ等がより現実味を帯びたものになるはずです。
| 周辺機器 | キャッシュドロアー・レシートプリンタ・バーコードリーダー |
| 利用料金 | 無料・有料（月額2178円） |
| 導入費用（例） | iPad＋キャッシュドロア＋レシートプリンタを新規購入で11万7450円 |
| 対応端末 | iPad |
お店にレジアプリを導入するときに迷ったら
3つのクラウド型POSレジのレジアプリを紹介しました。最後に、どのレジアプリを導入するべきか迷ったときに、考える基準をお伝えします。それはずばり、
です。スマレジとエアレジについては、共通点・違い・料金比較などを以下の記事でご紹介しています。あわせてご覧ください。
実際に使ってみるのが失敗しない導入の決め手
本当に最適なPOSレジを選ぶには、実際に３つのPOSレジをそれぞれ試してみるのがおすすめです。
どれもアカウント登録後にダウンロードするだけで使えるので、手元のiPadにインストールしてみて使い心地を比べてみるのも有力な決め方です。有料プランを契約しない限り、無料です。
現金もレジアプリで扱うことが可能でした。既存のレジを話題のレジアプリに入れ替えることで、業務が便利になるといいですね。